クマロボ

熊の生息地域に看板を立てておけ、「クマロボ」出没注意と！　

マイナー・特殊ジャンルにめっぽう強い、我が愛するマンサンコミックスから「超」の付く駄作が誕生しました。その名も「クマロボ」。
すでに表紙からすさまじいＢ級臭を発散しております。

映画撮影に使われていた最新型ロボット「クマロボ」1号は、チャチなぬいぐるみをはるかに凌駕する高性能マシーンです。内部は空調装置付きで、そのままジュースも飲める。

仕事のためクリスマスデートを断ろうとしていた主人公カオリが、彼氏の浮気に気づいたことから事件は始まります。嫉妬に狂ったカオリは山奥の撮影現場を飛び出しました。クマロボに入ったまま東京を目指していく途中、猟師の徳造に逆恨みされ追跡されるハメに。そうこうするうちクマロボは極秘開発された軍事兵器と判明して……！？（第四話）

元女優志望とあってヒロインのカオリはなかなか可愛いのですが、本編中の九割はクマロボを操縦しているのでほとんど顔を出してくれません。表紙に釣られた方、要注意です（クマフェチ歓喜）。

お詫びのつもりか各話の扉絵は常にセクシー。

暴走を始めたクマロボを止めることができるのは同じクマロボ！　最新型2号「パンダロボ」登場です。なんというイージーな発想……。

各地で活躍するクマロボ。ほのぼのとしたラストです。

行き当たりばったりの展開、勢いだけのストーリーと薄っぺらい心情描写、目の肥えたメジャーマンガ好きは途中読み捨て必至です！　つまらない・くだらない・しょうもないと三拍子揃った折り紙付きのＢ級マンガ、一切の思考を停止させても読むのに10分とかかりませんから、日々の生活に疲弊したみなさんの頭脳を癒す心地よいオアシスとなるでしょう。

（出典）「クマロボ」カサギヒロシ　実業之日本社　マンサンコミックス　533円（税別）　1999
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リアルぬいぐるみ ホッキョクグマ（シロクマ）＜スリーピング/親＞