サルハンター
映画版猿の惑星の「続編」を数倍クズにしたような怪作。
「クマロボ」に引き続き、B級マンガ渉猟アニマルパニック編第2弾と題しまして、壮絶なるゴミを紹介します。
例によって目標読了時間は10分以下!
知能を持ったサルたちと人間の闘いを描く本作品、B級すぎてあらすじを語るのも鬱陶しい。
「調子こいだサルどもはオレが殺しのめぶしゅっ!!!」
「やめへっ!!」
「君などサル同然わいっ!!」
「はなれごがあっ!!」
などなど、エキサイト再翻訳かと疑われるような珍妙極まる名台詞が続出し、山場のシーンでも容赦なく文字化けするため、計り知れない脱力感を味わうことになります。校正通したんですかねこれ……? 読者はサルハンターならぬ、誤植ハンターとならざるを得ません。
あと絵柄は基本、異常に暑苦しいです。
サルと戦う男たちは、強いのか弱いのかよく分からない武器を装備しています。
スタンガン内臓ヌンチャク、対変異ザル兵器スーパーソニックソード、ヌンチャックブーメラン……。ネーミングがあまりに安っぽいこれらのアイテム群、18万V→100万V→500万Vといった具合で地味にカンストしていきます。
……しかし忌憚のない意見を述べますと、拳銃持ったサルのほうが百倍優秀です。
画力の乏しさゆえ、登場人物の顔面筋がことごとく死んでいるのも特徴。
常に同じ表情のまま固定されています。女性たちにいたっては描き分けが全くできておらず、全員クローン状態。
これはひどい!
作中細かすぎて伝わらない動物学的豆知識を随所に盛り込み、読者は置いてけぼり状態に。
彼女を連れてサル山デートするときに使えそうなトリビアですね。
「おまえ…… 『100匹目の猿』仮説を知っているか?」
「やだぁ俺君ったら、激シブっ///」
ちなみに作者ツギ野ツギ雄は「サルハンター」一作を残し消えた模様です。次回作、大して期待せずにお待ちしております。
(出典)「サルハンター」ツギ野ツギ雄 太田出版 952円(税別) 2004
参考にいたしましたm(_ _)m→聖☆オーラル学園 旧校舎「サルハンター」
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