ざっかけないマンガたち

ちょっと変わったマンガを紹介します。

ハルンフーズ(青葉区芋沢横向山)

マンガもサブカル本も紹介せず、唐突に限界ニュータウン探訪を始めた当ブログだが「奥地」というカテゴリーを新設し、更に迷走を極めていこうと思う。

「奥地」第1回で紹介するのは、住宅街からほど近いところに立地する「ハルンフーズ」というテイクアウト専門のカレー屋である。この「近い」というのはそこへ至る道を無視して地図上に定規を当てた純粋な直線距離の意味であり、実際に到達するには離合も難しい細い道を進んだ先の荒れ地を目指さなければいけない。食べログに掲載されたアクセスが異常に分かりにくいので、土地鑑のない人はこれを見ただけでも「ま、いっか……。」といつものスマホいじりに立ち帰っていくものと思われる。

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分かりにくいところにあることだけが分かる案内。

 「ハルンフーズ」へのアクセスは南吉成から北上するルートと中山台四丁目から南下するルート、そして芋沢から東進するルートの三通りがあり、ここでは(途中までは)道幅が広く、もっともアクセスが容易な南吉成ルートを紹介する。

台北環状線こと県道37号を南吉成へ上り詰めるとケーズデンキのある交差点が見え、そこをオフィスベンダーや業務スーパーのある方向に曲がる。

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環状線の頂上からパークシティ南吉成方面へと進む。

 この道は片側二車線だが、すぐに右側の車線が減少するため左側に寄っておく。車線が減少した直後、橋の手前にハルンフーズの看板が見えてくるので、右手に進む。ここからがとても細い道となる。

 

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車線が減少し、付近の風景は一変して山道となる。ここがその境目。

 

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左手の荒れ地に看板が立っている。

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橋の手前を右折する。

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この擁壁がある方に向かって進む。

ここからの道はとても細く、離合も困難な道幅となっている。しかし、中山台の周辺住民と思われる対向車は結構なスピードで降りてくるため十分気をつけながら進んでいただきたい。目指すハルンフーズはすぐそこである。お店の付近にはノボリが立っており、駐車場は店の前にある。

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店の前が駐車場となっている。ここが目的地である。

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混雑時は第二駐車場も使用可能である。

ここに至るまでの道には資材置き場や何かの小屋が点々としているのだが、ハルンフーズも掘っ立て小屋に仮設テントという質素な風貌で、はっきり言えば怪しい。

車を出ると、店員がウェルカムドリンクを差し出してくれる。ラッシーのようなすっきりとした甘い飲み物で、これを飲みながら注文を決めるスタイルだ。スタッフは皆日本語が達者で、とても丁寧な接客が快い。このウェルカムドリンクも、秋からは温かいお茶にする予定だと話してくれた。細かな心遣いが嬉しい。

肝心のメニューは何と500円(税別)からの価格設定で大変リーズナブルである。実はすでに2回目の訪問なのだが、辛口でおいしいチキンカレーのナンセンットを今回も注文した。待っている間は、民芸品を見ながら暇をつぶす。

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この外観で二の足を踏みそうになるが優しい店員に出会いほっとする。

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こちらがテイクアウトメニュー。とにかく安い。サイドメニューも豊富である。

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家族連れであればこのサイドメニューを並べても楽しい食事となるだろう。

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民芸品が並ぶスペースもある。

支払いは現金とペイペイも対応している。常連になりそうな気配を察したのか、ナンを半分サービスで追加してくれた(1度目もタンドリーチキンをおまけしてくれた)。車を出す際、道の安全確認をしながらディーラーのように誘導までしてくれる丁重ぶりである。私自身は味と値段が釣り合っていれば店員の接客態度についてとやかく言う方ではないが、この接遇は見事というほかなく、やはりしてもらった側としては嬉しくなってまた来たいと思ってしまう。
普段空き家か雑草しか写していないため、きちんと料理として撮影できているだろうか……。カレーは独特のスパイスがよく利いていてエスニックな味わいである。カリカリ系のナンは見た目ほど腹に重くはなく、ちょうどよい満腹感だ。テイクアウトの容器とナンの包装も収まりがよく、安心して持ち運べる点が高評価。今回もごちそうさまでした。カレー好きにも秘境好きにもおすすめしたい、心温まるスポットである。

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チキンカレー(辛口)&ナンセット、半ナンのおまけ付き。

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お店に行くと次回向けにチラシを渡してくれる。

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冬季間は閉鎖となるため注意。バングラデシュへの故郷愛が垣間見える。

 

店名:ハルンフーズ

料理:カレー、ナン サイドメニューとしてタンドリーチキンやサモサなど

形態:テイクアウトのみ

住所:〒989-3212 宮城県仙台市青葉区芋沢横向山158−11

営業:10:00~18:30 ※冬季閉鎖

電話:022-343-0277

 

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